民泊のライバルは何と言ってもホテル、旅館だろう。
CBRE日本法人の調査(https://min-paku.biz/news/cbre-hotel-report-201906.html)の調査によれば、2019年から2021年までに開業予定のホテルの客室数は、主要9都市(札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、広島、福岡、那覇)で2018年末時点の既存ストックの24%にあたる8万室が増加し、予測される宿泊需要から2021年に必要となる客室数を推計すると、必要客室数と予想ストックの差は、大阪で21,000室にものぼると言う。これは主要9都市の中で最大だ。
実際供給過多により民泊の宿泊単価は低下してきているようだ。一方賃料は下がるどころか上昇気味であるため、サブリースにより民泊経営を行っているところでは経営環境は悪化してきていると言えるだろう。
ホテル・旅館ではなく民泊を選ぶのは、第一に価格が安いから。しかし、増加しているホテルは殆どが客単価の安いリーズナブルなホテルです。よって価格の安さのみを追求していくと、競争優位性は低下せざるを得ないでしょう。
これに対応するには、価格も含めて、何故訪日外国人がホテル・旅館ではなく民泊を選ぶのか、そのホテル・旅館にはない、優位性に一層磨きをかけていくことに尽きるのではないだろうか?